2012年11月29日木曜日

121129 麻酔科専門医認定筆記試験2009より


力価の小さい筋弛緩薬は作用発現早い
力価の小さいものを作ってこれを大量に投与するプロトコールをつくれば作用発現が早い、という製品として売り出せる!?


作用発現が早い筋弛緩薬は作用消失も早い?
ロクロニウムは例外的に作用消失遅い

ロクロニウムの代謝
主に肝臓で取り込まれ、ほとんどが代謝を受けないまま胆汁中に排泄
10%未満が尿中排泄
17desacetylrocuronium:筋弛緩作用をほとんど示さない

ベクロニウム
17desacetylvecuronium
親化合物の80%程度に相当する筋弛緩作用
長時間投与で蓄積の可能性

スキサメトニウム
 洞結節におけるムスカリン受容体を刺激して徐脈を生じうる
迷走神経緊張が高まっている場合には注意
スキサメトニウムの水解産物
サクシニルモノコリン
初回投与の約5分後に続く二回目の投与に多い

121126 LMA

つかえて進まない場合、
 シャフトの端をもって入れる

高齢者、女性など軟口蓋が肉厚でない人は軟口蓋から咽頭後壁の角度がカーブがなく直角に近い

左手人差し指でLMAの先端を声門側に曲げる

リバーズ法:痩せた患者はやりやすい、あらかじめ空気を入れておく、潤滑剤はカフの両面に入れておく、プロシールはクラシックよりつっかりやすい、

121127 β遮断薬

周術期心筋虚血の種類、
プラーク破裂
心筋の酸素需要供給バランスの破綻
 RPP25000を超えると中止にするのが無難
 心不全患者などRPP15000以上にしない
 

予防薬:スタチン、β遮断、抗血小板薬

β遮断薬左室壁応力の減少による冠血管改善
リモデリングの逆行

脳卒中は他の高圧薬よりリスクが増加する2008 J AM Coll Cardiol

心不全発症の予防の第一選択薬ではない

周術期のβ遮断薬投与は低血圧と死亡、脳卒中のリスクは増加する

2012年11月23日金曜日

121025 脊椎麻酔中の鎮静

脊椎麻酔中の鎮静
プロポフォール10mg/kg/hrで投与開始後、自発閉眼後、5mg/kg/hrに減量

ミダゾラム1.0mg/kg/hrから自発的閉眼後に0.5mg/kg/hr

夢の性質
低血圧と徐脈がpropofolで多い
覚醒までの時間はpropofolが早い

propofol群は夢を見た人が多い(39.8% vs 12.1%)
夢の内容、手術に関係する夢、多くは単純で心地よいものであった

脊椎麻酔の夢が下半身が動かない怖い夢である

2012年11月22日木曜日

121114 幼若脳へのセボフルランの影響 水素! 臨床麻酔学会報告

Wilder RT Anesthesiology 2009

4歳までに全身麻酔を受けた小児のうち2,3回以上の麻酔と手術を受けた児でLDが多い

アポトーシスの対策として水素ガス
簡単で安価
BBBを通過する
気道刺激性が少ない
抗酸化剤が幼若脳への-OH毒性を解毒する。

セボと水素でアポトーシスの定量蛋白が減少する

1.3%のH2ガスは幼若脳への脳障害を軽減できる。

121118 ダビンチ見学報告

侵襲が小さいので麻薬は少なくて良い。

筋弛緩薬は持続注入

ペイシェントカート、サージョンコンソール、ビジョンカートの3つのコンポーネントからなる。
ペイシェントカートのドレーピング、スパイラルチューブ、30度に傾斜させる、
アームが顔面にあたらないように、顔がみえるような全身ビニール覆布

ダビンチのカメラ大きい

頭部の固定
蛇管と静脈路は地面に這わせる

roll in ペイシャントカートの術野へのセッティング

一過性の緑内障
助手の足元に蛇管や静脈路がとおる
患者下肢とダビンチとの接触
輸液をしぼる(顔面の腫れを防ぐ)

121120 慢性心不全

HFREF heart failure with recuced EF  60%
拡張機能不全 presereved EF HFPEF 40%、

拡張能と収縮能を見る必要がある。

弛緩障害型<1 

e/a>正常型、偽正常型、拘束型

E/e'左室急速流入血流速度、e'左室拡張早期運動速度

長期の左室拡張障害で左房拡大、
e/e<8左房圧正常、
e/e15以上で左房圧は12mmHg上昇、左室拡張器圧を低下させる

拡張能を改善、カルシウムブロッカーなど

拡張障害がなければE/A<1左室拡張末期圧は高くない

術中輸液過多ですぐに心不全が悪化する。

121121 こども病院の研修報告

こども病院の紹介

こどもか子供か:子を供えるではない

同伴導入
看護師は2人

寝かしたまま抜管する症例では肩枕を作るためのロール