2015年5月15日金曜日

150515 中心静脈穿刺 (初期研修医の先生)

中心静脈 目的
静脈炎を起こす可能性の高い薬剤

部位
鎖骨下:固定が容易で患者の負担が少ない
鎖骨下動脈からの出血は圧迫困難

大腿静脈穿刺、清潔を保ちにくい
距離が長いので長期留置には向かない

合併症
心タンポナーデ
動脈穿刺
血腫は大腿静脈で多い

3回以上穿刺に失敗した場合、続けるよりも術者を交代する、交代しないと6倍の失敗率

2015年5月14日木曜日

150512 セボフルランとデスフルラン (初期研修医の先生)

日本で使用可能
Sev 1990 Des 2011

麻酔器が限られている

補充の度に暴露する可能性

VRG vessel rich group
吸入開始後VRGに急速に取り込まれる

MGは体重の50%
筋肉/ガス分配係数

FG脂肪/ガス分配係数は筋肉/ガス分配係数よりはるかに高い

2-3時間程度の麻酔の場合FGにはまだそれほど溶け込んでいない

セボの脂肪/ガス分配係数はデスの2倍

デスの生体内代謝率0.02%

150514 高血圧患者の術中血圧管理 (初期研修医の先生)

高血圧、低血圧の原因

脳血流量はCOの15%
脳のエネルギー貯蔵はごくわずか

5分間隔で血圧を測定する理由:脳血流が減少した場合5分以内でエネルギー基質がほぼゼロになる

10ml/100g/min以下になると脳組織の不可逆的変化、イオンポンプ不全、無酸素性脱分極、細胞外カリウムの上昇
10-20ml/100g/min 神経細胞電気活動停止
20-30ml/100g/min以下でブドウ糖分解上昇、タンパク合成低下

 

2015年5月8日金曜日

150508 局所麻酔 (初期臨床研修医の先生)

局所麻酔

種類

局所麻酔薬:代謝とアレルギーでアミド型とエステル型で異なる
電位依存性のナトリウムチャネル阻害

偶発症:歯科治療の局所麻酔の偶発症

局所麻酔薬中毒:local anesthetic systemic toxicity LAST
投与毎の十分な間隔15-45秒開ける

脂肪乳剤:心臓の回復機能が早い

肝機能を術前に評価しておく

150507 LMA再考 (初期臨床研修医の先生)

プロシール 適応:短時間、非開胸、非開腹、

避けた方が良い症例
高い気道内圧を必要とされる症例
LMA挿入。換気困難が予想されるもの

準備、脱気あとの形状に注意する

スニッフィング体位、硬口蓋面と咽頭後壁の角度110°
硬口蓋に押し付ける
食道に進めるときは咽頭後壁に押し付ける
しばらくすると体温で馴染んでフィットする

先端がハナの方へ、柔らかいプロシールで生じやすい

2015年5月2日土曜日

150501 麻酔科医向け神経の解剖シリーズ

神経線維束

神経ブロックで針はどこまで進めても良いか
神経上膜perineuriumの手前で止める、上膜までいれてもいいというブロックもある
必ずしも神経損傷をきたさない
神経周膜の外:注入時圧低い1mA以下で収縮がこない
神経束の中に局所麻酔が epineuriumがはがれてしまっている坐骨神経などでありうる

神経周膜:perineurium

坐骨神経は脂肪組織が多いのでエコーでは白く見える

リドカインで脱髄を起こす、第1度損傷、第2度損傷

チュービングをする場合は意識下で行うべき

150430 術前診察再考

氏名性別年齢確認
体格

術式:麻酔管理に影響するような術式、腹腔鏡
体位

気道管理:挿管、ラリマ

吸入麻酔か

ICUに帰るか

凝固系

患者さんに会いに行ったら:
手術以外の疾患 投薬 既往歴、手術歴
当院で手術をしていれば麻酔チャートを確認

アレルギー歴:NSAIDS,アルコール

COPDなど吸入薬をもってきてもらう

神経系:上肢下肢の麻痺、後屈制限
ある体位をとったら手がしびれる

動揺歯があれば歯科にコンサルトしているか
義歯装着で安定していれば装着のまま出棟してもらう

麻酔計画の立案