2016年1月31日日曜日

160129 悪性高熱症

50000-150000人に一人
TIVAによって頻度は減少したが、死亡率は10%程度と高い

セボフルラン、ベクロニウム、ロクロニウム、プロポフォールでも生じる

診断基準

劇症型、亜型

160128 体温調節のしくみ

Interthreshold range ITR 0.2度
ITRには日内変動がある

体温調節性のシバリング
非体温調節性シバリング:病的クローヌス、明らかな原因は不明

術後正常体温で生じるものサイトカインによる体温のセットポイントの上昇
レミフェンタニルの使用に伴うもの:急激な中止によりシバリングが増加する、急性耐性との関連
シバリングによる悪影響:創部の緊張をもたらす

予防と対策:
ミダゾラムなどの麻酔前投薬の投与
術前の緊張による血管収縮から麻酔導入による急激な血管拡張
輸液加温
アミノ酸輸液
マグネシウム
NSAIDSを投与し、体温のセットポイント上昇を抑制する
十分な鎮痛を行う
メペリジンによる抗シバリング作用

2016年1月26日火曜日

160126 人工呼吸

分類

意義:換気、酸素化、呼吸仕事量の低下、気道の確保

プラトー圧:吸気に人工呼吸器回路を閉鎖し、平行に達した圧

1回換気量を減らす、
PEEPを減らす

auto PEEP呼気時間ですべて呼気を排出するには時間がかかる、
呼気時間が短い場合には肺内の残存に伴い肺の過膨張を生じる
auto PEEPで静脈環流量が減る
呼吸回数が多い
一回換気量を減らす、呼気時間を延ばす

人工呼吸開始後の低血圧
緊張性気胸
胸腔内圧上昇にともなう静脈環流量の減少
虚血性心疾患

気管挿管下の気道トラブル
DOPE stands for Displacement of breathing tube, Obstruction, Pneumothorax, Equipment failure

2016年1月25日月曜日

160125 DAM

DAM : マスク換気、喉頭展開、気管挿管困難、気管挿管失敗

心停止原因は薬剤投与が多いが死亡原因は気道、換気が原因が多い

CVCI 0.01%

マスク換気困難 喉頭展開困難の予測因子

アルゴリズム
事前計画戦略
一次戦略:意識下挿管かどうか
二次戦略:マスク換気、LMA、
外科的気道管理

抜管後の再挿管 フォローアップ:将来のために記録を残す

2016年1月21日木曜日

150121 抗菌薬予防投与

Remort infection 術野外感染

術や汚染度からみた手術分類Class I-IV
Class I IIは予防薬投与 
Class III IVは治療投与

予防薬投与 手術開始前の前に投与する

血中半減期の2倍を目安に再投与
セファゾリン2時間 フロモキセフ50分 セフメタゾール60分

24時間以内に切るべきだが、実際には術後の発熱でなかなか切りづらい状況であることが多い

2016年1月18日月曜日

160118 妊婦の心肺蘇生

BEAU-CHOPS の鑑別

倒れている妊婦をみたらどうするか

LUD 30度以上傾けると危険

除細動時:胎児心拍モニターをはずす

循環血漿量の減少が原因のことが多い:上肢に静脈ライン

http://www.jogc.com/abstracts/full/201108_Commentary_1.pdf

2016年1月16日土曜日

160115 ターニケット

8分以内に細胞性低酸素症 嫌気性代謝の開始

30-60分で代謝性アシドーシスの進行

一過性の中心温度の低下

末梢血管抵抗が増大、

45-60分で全身麻酔下の患者では収縮期血圧増加
タニケット加圧の約1時間後に生じる
ケタミンやマグネシウムなどのNMDA受容体拮抗藥はターニケットペインに有効

ニューラプラキシー 一過性神経伝導障害
90-120分で解除する
 
Mohler LR J Hand Surg Am. 1999;24: 687-93.Intermittent reperfusion fails to prevent posttourniquet neurapraxia.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10447158

2016年1月14日木曜日

160114 大動脈弁狭窄

重症度:peak V Max PG 弁口面積 mean PG

麻酔導入薬 頻脈(徐脈)低血圧を避ける 洞調律を維持する
心筋肥大によって左室内腔は狭小化していて一回拍出量が規定されているため血管拡張によって容易に低血圧になる
心筋肥大しているため容易に心筋虚血

2016年1月7日木曜日

160107 膠原病

症状の活性が鎮静した状態で手術を受けること

麻酔計画

臓器予備能の評価

RA 
環軸椎亜脱臼、前屈により亜脱臼するタイプが多い
MRIの観察
気道困難症
RAの80%は 輪状披裂軟骨炎 披裂軟骨が脱臼剥離腫脹を起こす
炎症性サイトカインの慢性高値による動脈硬化性変化
治療薬に伴う問題点、メトトレキサートは肺の障害の可能性

SLE
免疫複合体の沈着とそれによって引き起こされる補体による組織障害が全身臓器に及ぶ
活動性
抗DNA抗体
補体が消費性の低下
麻酔計画 
挿管よりLMA
気道炎症と挿管後の浮腫

レイノーがある患者では低体温に注意

2016年1月4日月曜日

160104 PDPH

ヒトの脊髄では硬膜とクモ膜の間には隙間がない
硬膜は血管が多い

馬尾:加齢で癒着する、ゆっくり穿刺する、癒着すると馬尾が逃げない、馬尾症候群の原因に

くも膜下腔の隔壁、ヒトによっては隔壁が固くなって片効きの原因になったりする

脊髄くも膜下麻酔はネズミは脊髄に効く、ヒトではルートに効く、

硬膜、コラーゲン繊維、

subdural spaceはヒトの脊椎では存在しない

Quincke needle
Whitacre spinal needle