2016年10月21日金曜日

161020 CRT(cardiac resynchronization therapy)心室再同期療法 とCRT‐D、ICD

CRT(cardiac resynchronization therapy)心室再同期療法
とCRT‐D

慢性心不全患者において認めるような左室内伝導障害
⇒左室駆出率低下、拡張障害、MR増悪etc・・・
両心室ペーシングを行って血行動態改善を図るのがCRT
右室ペーシング:経静脈的に右室からリードすすめ、心内膜側より行う。
左室ペーシング:経静脈的に冠静脈洞からリード挿入し左室心外膜から行う。
CRTーDは除細動機能付きの両心室ペースメーカーで、致死性不整脈の治療効果を併せ持つ。
CRTの適応
①駆出率の低下(LVEF<35%)
②NYHA機能分類クラスⅢ~Ⅳ
③心室非同期(QRS幅>120ms)
④最適による薬剤による治療が行われている


植込み術既往患者の対応
電気メスの電磁干渉をICDが心室細動と誤認して不必要な除細動を行う可能性

①術中はICDの自動除細動機能を解除してマニュアルで除細動を行うか、体外式除細動器を使用
②ICD本体とそのリードから15cm以内の電気メスは禁忌
③体外式除細動を行うときは、パドルを離し、リードと直行する位置で

2016年10月8日土曜日

160927 帝王切開の麻酔(研修医の先生)

全米で帝王切開9-30%
脊髄くも膜下麻酔の利点と欠点
低血圧の定義100以下または麻酔前より30以下と定義
交感神経遮断がth4以上に及ぶと低血圧のリスク
嘔気と嘔吐
脳血流の減少と脳の低酸素症
腹膜内臓の牽引によって心拍数の減少や心拍出量低下を起こすような迷走神経反射を起こす
頭痛
クインケは30度の方が60度や90度より頭痛が少なかった
高比重が好まれるのは慎重体重に寄らずth5-6の後彎部に広がりやすいから

160929 ステロイドカバー (研修医の先生)

コルチゾール
糖質コルチコイド116-185mg/day
ステロイド分泌200-500mg/day
生命維持に最も重要な役割を果たす

続発性副腎機能低下症
副腎クリーゼ
高カリウム、低ナトリウム

ステロイドカバー
1年以内に最近6か月以内に1か月以上ステロイドを服用した場合
外用薬も含む

ステロイドカバーのガイドライン

副腎クリーゼの対応はグルココルチコイドの大量投与、生理食塩水、糖、昇圧、抗菌
肝臓の糖新生、蛋白分解促進、ストレス負荷時の循環
5mg以上 ステロイドカバーの利点と欠点
未投与群では生理的容量やそれより多い量を投与された群と比較して術後死亡率が有意に上昇した