2012年3月12日月曜日

120312 COPDの麻酔

COPD
進行性の気道抵抗の上昇、肺の弾性力の喪失、気管支の閉塞、喘息は可逆性であるので分けて考える

一秒率:FEV1/FVCの分母の肺活量が低くなるので重症度を反映しない
一秒量が1.5以下になると術後合併症が増加する、一秒量を1以上に術前に管理することが重要

血液ガスデータは重症度と相関しない、PaO270未満、PaCO245以上では換気応答が減弱している、CO2ナルコーシスのリスク

禁煙、薬物療法、気道の清浄化、呼吸訓練

手術部位が横隔膜に近いほど術後の呼吸障害大きい、開胸手術は影響が大きい

全身麻酔の影響:すべての全身麻酔薬は呼吸中枢のドライブを抑制、気道の繊毛運動が抑制

区域麻酔、Th10以上の脊椎麻酔、硬膜外麻酔では呼吸筋への影響も

換気は術前のデータを目標にする、正常値にする必要はない、呼吸回数を減らしてI:E=1:3程度にする、呼気時間を十分に確保する

肺血管床が破壊されているので過剰な水分負荷は肺水腫の原因になりうる

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