無知覚領域であってもAHをコントロールする目的で、全身麻酔や脊髄くも膜下麻酔などの麻酔管理が必要になる。
[主な臨床症状]
異常高血圧、反射性徐脈
頭痛、発汗、顔面紅潮。
*特に突発性の異常高血圧は、脳出血や不整
脈など生命を脅かす重大な合併症をきたす
可能性があるので、術中は厳重な麻酔管理
が必要。
[手術侵襲以外の原因]
膀胱充満、便秘による腸管拡張、カテーテル留置や挿入・抜去
AHによる循環動態の変化を抑制するために
①末梢からの求心性の刺激をブロック
→オピオイド(フェンタニル、レミフェンタニル)を用い
脊髄後角のμ受容体に作用
②十分な鎮静を保ち中枢の興奮を抑制
→プロポフォールや吸入麻酔薬を用いた鎮静
※鎮静度の評価のためBISモニター装着
LISA VOL.21 NO12 2014-12 脊髄損傷患者の麻酔
The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia Vol.30 No.3,2010
脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン
www.jscf.org/SIRYOU/ssk02/yyc11.htm
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